• 精密なFSWツール作成、
    まずはお見積りを
  • FSW(摩擦攪拌接合)とは
  • Friction Stir Welding(摩擦攪拌接合)の略語で、ワークに回転するツールを押し付け、摩擦熱で軟化(粘土状化)したワークを混ぜ合わせ、ワーク同士を接合する技術。
  • 金属を接合させる方法として、アーク溶接等の一般的な溶接方法と比較し、光や音もなく、必要なエネルギー量がはるかに小さいという研究結果があるほど、極めて省エネルギーな接合方法です。
資料提供: 芝浦機械株式会社(YouTube [芝浦機械株式会社公式])

工作機械はワークの固定や後加工、接合ツール(回転機構が要)、接合後にできるバリの除去といった、FSWに必要な要素を全て持っているため、FSW専用の機械を購入する必要はありません。

出展:(一社)溶接学会著、摩擦攪拌接合ーFSWのすべてー(2006)(産報出版(株))
(一社)軽金属協会著、アルミニウムハンドブック(1982)((一社)軽金属協会)
アーク溶接 FSW
接合温度 融点以上 融点の80%
変形 大きい 小さい
強度低下 継手効率 約70% 材料による
前後処置 必要(酸化被膜の除去など) 不要
環境 シールドガス
ヒューム・スパッタ
シールドガス 不要
ヒューム・スパッタ 不要
継手形状*1 制約 小 制約 多
後加工*2 場合による 必要(な場合が多い)
技術者 資格要 熟練 経験 NC指定により数値化できる

メリット

  • 母材(接合材料)以外
    必要なし
    添加材が必要なく母材同士の接合になるので、添加材により成分が異なることで腐食しやすかったり、欠陥ができやすいなどの弱点がありません。
  • 異種材の接合や今まで不可能
    だった難しい接合が可能
    同じ材料だけでなく、異なる材料同士の接合も可能で、今まで不可能とされてきたチタンの溶接も可能です。

    異種材例:アルミ - 銅、ハイテン材 - アルミ など

デメリット

  • 段取り・材料毎の接合条件に
    ノウハウが必要
    同じ材料を使用しても、段取り方法や接合
    条件により、接合品質が異なる場合が
    あります。

    (例)ツール回転速度、送り速度、ツールの
    押し込み量(切削で言う切り込みの深
    さに相当)など)
  • 多数の先行技術ありオリジナル要求対応 FSWの基本特許が切れた代わりに、ツールについてはFSWを実施していた会社から、数多くの特許が出願されています。